肩こりの原因とケア
目次
肩こりはどこで治療するの?
日常にある痛みの中でも多くの人を悩ます症状が肩こりです。
肩こりは特に痛めるようなことをしていないけど、首や肩が酷く痛むため
マッサージなどで揉みほぐしてもらったり、ストレッチなどで伸ばして対処している人はいると思います。
筋の状態としては筋の過収縮として語られます。
筋硬結と言ったりもしますね。
整形外科やリハビリ分野ですと痛みの管理と機能訓練的なリハビリテーションがアプローチになると思いますが、巷の接骨院や整体、マッサージなどでは筋硬結をいかに弛緩させるか?に重きを置くためどちらに通院するかを吟味する必要があります。
痛みが強く、生活に支障を来すのであれば整形外科での医療的アプローチ
コリをほぐして、一時的な痛みや不快さを緩和させるのであれば徒手的アプローチ
というような考えでいいと思います。
肩こりの原因は?
肩こりは肩部周囲の筋の損傷や過度の疲労を繰り返すことで、カルシウムイオン濃度が上昇し、筋原線維の滑走性が膠着することによっておこる局所循環障害が酸素欠乏とエネルギー欠乏を招き、さらに膠着が持続することで筋硬結が形成されます。
これらが触知すると正常の硬さより約1.78倍の硬さがあるアーモンド大のしこりに感じます。
筋硬結は
・浮腫
・プロテオグリカン増殖
・エネルギー供給と酸素流量の低下
・pHの低下または酸性化
・核の増加
・肥満細胞(ヒスタミンの放出)の増加
・筋線維サイズのばらつき
・ミトコンドリアの変化
・グリコーゲンの増加
・Ragged Red およびmoth-eaten線維の出現
・収縮フィラメントの溶解とZバンドの破壊
・血小板(セロトニンの放出)の増加
などが病理的に認められます。
肩こりのケア
肩こりは「治す」というイメージではなく、
・血流を促進
・リラクゼーション
・水分補給
この3つからケアすることが大切です。
マッサージやストレッチよりも温熱による血流促進の方が効果が高いとされ、物療や入浴の方が価値がありそうです。
また、肩こりは精神的な緊張や過度の疲労などからも起こるためリラクゼーション的な方法で、脳を休めたり、肉体を他人に委ねることで脱力することは神経系的な方法論としては意義がありそうです。
また、過剰な筋収縮には水分を多く代謝するため、肩こりの時はまめに水分補給をする必要があります。
代表的なボディケアとしてはストレッチや骨盤・胸郭のリアライメントエクササイズがあるが、どちらも筋の柔軟性や過剰な収縮を抑制するといった結果が報告されています。