肩こりを感じたらまずは噛み合わせ
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噛み合わせの悪さって?
噛み合わせが肩こりに影響するというのは、よく言われることですが、そのことをあまり深堀りする事は歯科医でもないかもしれません。
噛み合わせは前歯による誘導が基本となるようで、左右の噛み合わせは左右犬歯までの6本が顎に負担をかけないように制限し、前後の噛み合わせは前歯4本だけが触れた状態にあることが重要です。
特に犬歯は左右に動かす時にこの2本に当たることで、過剰な動きにならないようになっています。
なぜなら、奥歯は実は繊細で、左右の動きには弱い構造をしているため、意図的に奥歯同士が当たらないように出来ています。
顎関節が過剰な動きをするのは、このガイダンスがうまく働いていない可能性があります。
筋の過収縮を抑える犬歯
筋電図で計測すると、前後の動きよりも左右の動きを抑制した方が、胸鎖乳突筋や側頭筋の筋活動を抑制できます。
犬歯はこの役割がある歯であり、根が深く歯の前方にある支柱のようです。
頸頭部の筋緊張が強くなりがちな方はこの左右の動きが過剰になっている可能性があります。
前歯は顎関節の誘導役
前歯は前述したように噛むよりも、顎を誘導する役割を担います。
前歯が揃わないと、顎の位置を正確に誘導できないため、顎関節に負担がかかりやすくなります。
顎関節症はこのような問題からも起こります。
顎の障害は
食べる、喋る、息をするなどに関わります。生命に関わる動きは脳神経も大きく関わります。
その先鋒が前歯なのです。
肩こりを感じたらまずは噛み合わせをチェック
肩こりは姿勢や肩の緊張で起こるものだと考えがちです。
しかし、多くは噛み合わせの改善が肩こりの改善につながっているとも言われています。
まずは
前歯が揃うか?
犬歯は左右の動きを制限できるか?
奥歯は当たらないか?
この3つだけでもチェックしてみてください。
これに異常があれば歯科医に一度委ねてみてもいいかもしれません。