自分の幸せを優先すること
目次
価値観で決めるのって難しいよね
弊社の共通認識のひとつに
自分の幸せを優先すること
というのがあります。
たとえ、社長である私が決めたことでも必ず社員は自分の幸せと照らし合わせてほしい
そう話しています。
なぜならば、価値観ってひとそれぞれで、こちらは合うけどこちらは合わないってことばかりです。
だったら、善悪や好みで考えること自体、争いの火種にしかならないと思うんです。
だから、僕はこういうのが幸せを感じるからこうしたいと言っても
いや、それは僕にとってはあまり幸せじゃないな
と社員が言えば、私も幸せではない気分になるのでふたりで幸せについて考えるようにしています。
大手の接骨院での経験
私は大手の接骨院で取締役でした。
教育の全部を統括し、100名近くの治療家に施術法から基礎知識、マインドまでテキストも作ってかなりハードな勉強会をやっていました。
ところが、売り上げを上げること、店舗を出店すること、そこに人材を投入すること
これらを毎日毎日やっていて、段々と心がおかしくなっていきました。
本当は患者さんと向き合いたいのに、数字や指導をする毎日に苦しくなってきていました。
そんなある日に決定的なことが起こりました。
もう来なくていいよ
社長からこう言われました。
僕の管轄している院のスタッフから社長に申出があって、僕は会社を追われました。
会社のために頑張ってきたのに、部下に裏切られ、会社からも追放されてしまいました。
後になってこの出来事が大きく自分が変わるきっかけだったと思いました。
認めてほしい自分
会社を追われた私は、池袋の院を分社化して譲り受けることになりました。
患者さんからは支持されていたので、それはそれで働きやすくなりました。
ある時、マーケティング会社の社長さんから
先生はもっと高単価の施術が出来る人だからマーケティングを教えてあげるからと言われ、その社長さんにマーケティングの基礎を習い、吉祥寺に自分のサロンを持つことができました。
一見、幸せそうに思えるかもしれませんが、この時にも自分は見返してやりたい気持ちでいっぱいでした。
当時の私の心はあまり幸せではなかったように思えます。
しかし、信念としては治療の業界でやっていくこと
私の施術を受けて幸せになる人はまだ沢山いる
そう思うことがモチベーションになりました。
ただいつも、私の頭の片隅には何かを倒したい欲求がいつもあり、その気持ちを捨て去ろうとすればするほどその欲求は膨れ上がっていったのです。
自分の幸せに従う事
いいことも、嫌なことも生きていれば起こります。
でも、そういうことの多くは誰かに言われたことや、認められたかどうかで左右されていることに気がつきました。
自分では自分を幸せにはできていない
それがずっと心の中がモヤモヤする理由でした。
それから、自分が死ぬときにこれだけはしておきたいこと
これができなかったら後悔するだろうな
そう思う事を考えるようになりました。
私の中の大きな後悔は
いい教育者、指導者になれなかったことでした。
大手の治療院を追い出されたのは、私の指導力不足です。
身体を改善すること、人を元気にすること
そして、それができる人を育成、指導できる人になるためには沢山努力をしよう。
そう思うことができました。
後悔しない自分へと進むことは大変かもしれないけれど、仮に成し遂げる事が出来なくてもやり切れたと思えれば満足します。
自分に妥協せず、相手を受け入れて自分を高めていく毎日が私にとってはいい毎日。
そんなことがスッと腹落ちしました。
会社はみんなでつくる
コロナがやってきて、患者さんも離れてしまったりもしましたが、この2年間はすごく充実した毎日でした。
移転したり、フィットネスを始めたり、院内の設備を拡充したり
こんな治療院だと気分が上がる!
そういう治療院をつくっていきました。
もちろん課題は沢山ありますし、お互いぶつかることもあります。
次は患者さんの幸せも共有していこうと思います。
喜んで通ってもらえる治療院とは?
通っているだけで健康行動に乗ってしまうような仕組みとは?
来ると気分がホッとできて、明日が待ち遠しくなるような接し方は?
そういうことを社員みんなで考えていきたいと思っています。
痛みの感受性も幸せが大事
幸福感は痛みの感受性にも影響します。
疼痛抑制の神経メカニズムは幸福感と達成感によってもたらされます。
幸せも達成感も誰かの手によってはもたらされないし
誰かに与えられても不十分です。
だからこそ、苦しいかもしれないし、嫌なこともあるけれど
自分の幸せを手に入れるために
自分が幸せであるために
毎日をたのしんでいけるようにワクワクした気持ちを大切にしてほしい
そう考えています。