頭皮マッサージにはどんな効果があるのか?
目次
ヘッドスパが人気ですが
美容室を中心にヘッドスパ、ヘッドマッサージが人気のようです。
日頃の疲れのご褒美や、リラクゼーションとして喜ばれています。
マッサージは揉む、擦るなどの技術を使い、表皮の血流促進やリンパ液の循環を助けるなどの身体的なケアとして役に立ちます。
頭皮だけでなく、手のひらや足つぼなど体の末梢へのマッサージはセルフケアやホームケアとして一般的に取り入れられ、日常的に生活の一部にもなりつつあります。
よく謳われるのは
・血流の促進
・副交感神経のはたらき
などが効果をもたらす身体的な変化として挙げられます。
また、受け手側の期待があるニーズとしては
・ストレスに対するリラクゼーション効果
・頭皮や顔周囲の血流促進による肌つや効果
・肩こりや頚部痛の改善効果
・眼精疲労の回復
・睡眠の満足度向上
このあたりが挙げられています。
ヘッドマッサージのストレス低減効果
ヘッドマッサージによるストレス低減効果を調査した論文では、ヘッドマッサージ後の唾液内のコルチゾール濃度が低下し、分泌型免疫グロブリンAの濃度が上昇したという結果があります。
心拍数は約70拍/分から66拍/分に低下し、開始11-13分間に急激な心拍数低下を認めました。
皮膚表面温度は頭、頬、手のひらすべてで上昇しました。
VASテストでは「目覚めた」「気分が良い」「体が軽い」という答えが多く、POMS-SFテストではネガティブな感情を示す指数が有意に低下したようです。
このように生理的側面または心理的側面にもポジティブな変化が与えられました。
ヘッドマッサージの活用
ヘッドマッサージはあまり研究されておらず、治療というよりも心理的側面にはたらくリラクゼーションが主な目的になります。
しかし、重度な睡眠障害や更年期障害、うつ、認知症などの患者のストレスを低下させ、気分を和らげ、眼精疲労のケアなどにも役立つ方法です。
頭部に限らず、マッサージ療法はヒトの手を介した「ふれあい」を元に科学的根拠を越えて人々に愛され、民間に根付いています。
その中でも頭という部位は「褒める」、「可愛がる」時に触れる場所ということもありますし、また髪の毛は性的な感覚から愛情の感受性を高める場所でもあります。
そういったところからも人々の日常に文化的にも根付いたものであるようです。
美容院が客単価を上げるために導入するのは髪の質感や太さがヘッドマッサージによって変化することも採用理由になっているようです。