慢性腰痛には呼吸指導
目次
慢性腰痛患者の呼吸機能
慢性腰痛の方は
コアの筋肉の活性化パターン、呼吸パターン、横隔膜の運動が変化します。
脊柱起立筋群は体幹の屈曲や、上肢の挙上の直前に筋活動が活性化します。
それと同時に、呼吸機能が弱くなる傾向です。
慢性腰痛患者は、腰部を丸めたslump sittingなどによって、胸郭と骨盤の間が短くなります。
コアの筋活動が弱くなると呼吸機能は低下します。
呼吸による腰痛の改善
慢性腰痛患者に週2~3回、4~8週間にわたり呼吸エクササイズを実施したところ、
肺機能の改善
腰痛の軽減
生活の質の向上
これらが回復したという報告があります。
呼吸エクササイズは慢性腰痛には効果のある介入だと言えます。
呼吸機能を高める胸部の運動性
慢性腰痛患者の呼吸機能と共に、胸部(胸椎や胸郭)の運動機能を高めることは、効果があるようです。
慢性腰痛患者の胸椎に対して、後方から前方に向けた徒手圧でモビリゼーションを行うと、呼吸機能の向上と腰痛の軽減があるようです。
運動療法でも胸部の伸展エクササイズや回旋エクササイズは胸部機能の向上に役立ちます。
同時に呼吸にも意識を向けながら実施することが、求められます。
慢性腰痛の方は、腰に問題があると思いがちです。
それよりもまずは身体の適切なつかいかたを身につけていきませんか?
当院では、しつこい痛みが和らぎ、自分の身体をコントロールしやすくなる方法を訓練いたします。
無理なく頑張らずにできる指導をしていきます。
ぜひ、お気軽にご相談ください。