腰痛を引き起こす背骨のズレ感覚の正体は?
目次
座っていると背骨が歪む?
背骨がズレた感覚や姿勢が歪んだ感覚を覚えてから腰や首、背中に痛みが続く人がいます。
普段の姿勢の悪さや座りっぱなしなどの長時間作業がズレた感覚を引き起こしたように考える人もいますし、立ち上がった際に背中に生じた違和感がそれを自覚する場合もあります。
いずれにしても背骨自体が変にゆがんだように感じます。
背骨の歪みはマルアライメントといって関節の不整列のことを指します。
実際、関節がズレる事が日常生活を送っているだけで生じるものでしょうか?
関節をゆがめる力は?
背骨の関節は前方に椎間板、後方に左右の関節突起を有した椎間関節の2つの動的ユニットが存在します。
これが24の椎骨それぞれにあり、それらが連なるように連動して動きます。
椎骨には沢山の靭帯が存在し、それも椎骨間の動きの安定に貢献しています。
脊柱は身体の中枢である脊髄を守る役割があるため、とても強固かつ靱やかな構造をしています。
これが座りっぱなしや立ち上がるだけの力で"ズレる"となると
①構造的な欠陥がある
②余程の大きな外力が加わった
このどちらかしか考えられません。
立ち上がる時にかかる負荷
立ち上がる際にかかる背骨への負荷はどのようにして起こるのか?という疑問が生じます。
椅子から立つという動作では下肢と股関節がメインの筋肉になります。
次に立ち上がる際に働く、体幹の前傾です。
背骨にはたらく力はこの体幹前傾ではないかと思われます。
背骨の左右には3つずつ、脊柱起立筋と呼ばれる筋肉があります。
この筋肉を使って脊柱を垂直に保つのですが、背骨は正常な人ですら真っ直ぐではありません。
姿勢や生活によって多少は歪んでおり、左右の脊柱起立筋には差があります。
構造的にも肋骨の形状や横隔膜の形状などにより左右違いがあります。
そして、人間は捻る動きがあまり得意ではありません。
捻りの動作は左右のバランスを大きく損ね、脊柱のアンバランスを生み出します。
デスクワーク環境では、モニターの位置やキーボード、書類などによって小さな捻りが日常的に起こっています。
この左右アンバランスによって出来た筋肉が立ち上がる際に痙攣を起こす事で筋肉が硬くなり、それが背骨の動きに抵抗を感じさせてしまう事で"ズレた"と認識してしまうのだと考えます。
日頃から捻るストレッチを
テニスやゴルフをされる方はもちろん、デスクワーク中心の方も立って作業する方も必ず身体をどちらに捻って生活しています。
体幹を捻るエクササイズやストレッチは普段の生活の左右差をリセットするには有効的な手段です。
体幹部を捻る筋肉は外腹斜筋、内腹斜筋といった腹部体側の筋です。
外腹斜筋は表層に位置し、逆側に捻る時にはたらきます。
内腹斜筋は深層に位置し、同側に捻る時にはたらきます。
当院では姿勢から左右差や日常の癖を読み取り、必要なストレッチやエクササイズを提案しながら整体だけでは改善しにくい日常の癖のケアまで行き届いたサポートをいたします。
再発予防、日々のコンディショニングによって日常のパフォーマンスアップしていくことができます。