怒りと腰痛
目次
患者
40代女性 兼業主婦
右の首、右の腰に強い痛み
慢性的な右側の腰痛、肩こりあり
検査
ASLR陰性
腰の右側 屈曲時、回旋時に痛みが増強
L2~L4付近、脊柱側部に圧痛あり
背景
前日にご主人に憤りと怒り
悲しい感情
改善策と治療戦略
筋のスパズムの改善と興奮した感情の整理
◆選択したコース
都度払い 月イチの来院でメンテナンスもしていく
通院記録
1回目 高ぶった感情に傾聴
リラックスすると痛みのレベルが軽減
スパズムを認めたため、軽度の炎症を疑う
生活は普通にできると指導
まずは自分中心で気持ちが落ち着くように過ごすと結論
2回目(一週間後)
腰の右側に張りが残る
右大腿部にストレッチ痛のような痛み
外側大腿皮神経の滑走性を高めるために皮膚にストレッチをかける
施術後ほぼ痛みなし
3日目(一週間後)
腰の痛みは改善
頚部右回旋時にROMに制限
胸郭の回旋運動を指導
4回目~
痛みはほぼなく生活に支障はないが
慢性的な頭痛があることが発覚
5回目
頭痛に注意しながら継続的な施術
施術後記
痛みが感情によって起こったかと言われれば、どちらとも言えませんが
痛みは感情を伴う体験であることから
今回の痛みには怒りという情動があって、この方にとってはこれがひとつの体験になっているということです。
身体が痛みを訴えるほどの怒りはよっぽどのことがあったのでしょう。
まずは、自分の機嫌を回復させ、動きの制限がなくなれば回復に向かうと思います。
また、慢性的な頭痛などもあるため継続的なサポートやケアが必要です。